三軒茶屋二丁目地区市街地再開発準備組合

三軒茶屋二丁目地区
市街地再開発準備組合

まちづくりについて

■ 三軒茶屋駅周辺のまちづくり

三軒茶屋のまちは、東急⽥園都市線で渋⾕から約5分、⼆⼦⽟川まで約10分の三軒茶屋駅を中⼼に位置し、世⽥⾕通りと⽟川通りが交差する、道路・交通の集散する拠点として、⼀層の発展が望まれており、安全性を確保しつつ様々な機能を充実させ、にぎわいや活気を誘導することが必要です。
こうしたことから、三軒茶屋駅周辺地区は、世⽥⾕区が定める世⽥⾕区都市整備⽅針において、商業・サービス、業務、⽂化などの機能が充実した、親しみやすい庶⺠的雰囲気をもつ「広域⽣活・⽂化拠点」と位置付けられ、これまでまちづくりの機運がある5つの街区(工区)ごとに市街地整備の検討・実施されています。

<図1:第1工区から第5工区の位置図>
出典元:世田谷区「三軒茶屋駅周辺 街づくり基本方針」(2019年3月)

 

このうち第4工区に位置付けられる「三軒茶屋二丁目地区」では、平成9年8月東京都、世田谷区の指導の下、地区内の関係権利者により設立された「三軒茶屋二丁目地区市街地再開発準備組合」によって、都市再開発法に基づく市街地再開発事業の実施を検討しています。

  

<図2:施工地区の全体図>
(「白地図データ」(国土地理院) (地理院地図Vector|国土地理院 (gsi.go.jp))をもとに三軒茶屋二丁目地区市街地再開発準備組合作成)

 

■ 三軒茶屋二丁目地区のあゆみ

1)まちの課題

三軒茶屋二丁目は、田園都市線 三軒茶屋駅と直結しおり、アクセス性に優れた立地です。しかし、現状は駅周辺の防災空間広場がない、東西南北への公共交通網からのアクセス整備が難しい環境にあるとともに、歩道が狭いなどの機能的な課題が見受けられる地区でもあります。

長い歴史の中で醸成された「界隈感」を魅力とする一方、地区内は狭隘な路地が錯綜し、老朽化した建物が多く、防災・防犯の観点においては様々な懸念があります。
過去に台風や火災による被害が出たこともあり、消防活動に支障をきたす状況でもあるため、将来の震災発生に備える意味でも、再開発による課題解消を検討しています。

 

               

  

<画像:地区内風景>

 

  

2)市街地再開発事業の検討

三軒茶屋一帯の市街化が進み、周辺施設の整備が行われる中で、三軒茶屋駅直近の地域においては様々な課題も浮き彫りになってきました。地区内の地権者や既存の商店会組織等が中心となり、個々の課題について対策を検討する中で、まちを次世代に引き継ぐ具体的な手法の一つとして「市街地再開発事業」の検討が行われるようになりました。
一時期は「三角地帯」と呼ばれる商業店舗を中心とする「三軒茶屋二丁目センター地区」と、隣接する住宅地域との間に位置する「三軒茶屋二丁目B地区」という2つの地区で、それぞれの地域特性に基づく検討を進めていましたが、当地区は三軒茶屋駅周辺の「広域・生活文化拠点」としての位置づけにおいても要所と言える立地であることから、2つの地区を一体化し、より自由度の高い施設計画を検討するようになりました。

平成27年8月には、既存の2つの市街地再開発準備組合を統合し、再開発事業の検討と市街地再開発組合の設立を目的とした「三軒茶屋二丁目地区市街地再開発準備組合」を設立し、世田谷区の助言を受けながら、地権者が中心となって事業計画・施設計画の検討・作成をしてまいりました。

平成28年5月には施設計画素案を作成、その後2回にわたり修正・改良を行ないました。平成30年3月に完成した現行の施設計画素案を基に、現在は、都市計画手続きの開始を目指し、地権者間の合意形成のための活動を継続しています。

新型コロナウイルス感染拡大という予想外の事態に直面し、直近の活動には少なからぬ影響はありますが、「アフターコロナ」に対応する社会の変化に合わせ、市街地再開発事業の検討も引き続き進めてまいります。

 

 
 

<図3:三軒茶屋二丁目地区 まちづくり検討の経緯>